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街全体がアート!芸術の街「ニューメキシコ州 サンタ・フェ」旅行記

サンタフェの街並み

何を隠そう私、人が聞いたら「え?その年で!」と、びっくりされてしまうようないい年をして、現在アメリカ、LAに語学留学中なのですが(苦笑)……。

それはさて置き、「せっかくアメリカにいるんだから、時間とお金の許すかぎりいろんなところに旅に出ようじゃないの!」と決心して早、2年。地味に方々へと出かけております。

ただし私の場合、旅行のメイン目的はクラシック音楽のコンサート。中でも、「これ聴きたいな!」と思う室内楽を求めて三千里?の旅をしています。

とはいえ、私自身にバイオリン、ピアノなどを習った経験はまったくなく、室内楽を好きになったのもほんの偶然の出来事。

なんと言いましょうか、ごくマレ?に、とにかく日本(世界)じゅうの温泉に入りたくて、ただそれだけのためにいろんなところに出かけていく人っていますよね?

この例え、あってるんだかなんだかよくわかりませんが(笑)、私の場合の旅も、私にとってはある意味、そんな感じと言えるかもしれません……。

ただし、学生の身分である以上、アメリカでそのステイタスを維持するためには最低限必要とされる出席日数を厳守しなければなりません。

そのうえ、現時点での収入はゼロ。だから当然ながら、時間とお金に制約のあるケチケチ旅行を断行するしかありません。

本当は自分で料理をすることやオイシイものを食べることが大好きなんですが、外食ってやっぱり高い!でもコレ、裏を返せば私にとってはそこが一番、旅行のための経費を削りやすいところなんですよね。

だから、食費は削って、その分をどうしても経費としてかかってしまう飛行機代やホテル代に回す。そして、室内楽のコンサートに行く!という優先順位で、ホテルはいつも電子レンジ付きの部屋をチョイス。

家から持って行ったレトルトカレーやパックご飯、あるいはカップラーメンなどをホテルの部屋で食事として食べています(笑)。

あ、ちなみに野菜不足にもならないように、ほうれん草などのドライフードを持って行ったり、ホテルの近くのスーパーで野菜を仕入れることもありますよ。

せっかく旅行に行ったら、現地のオイシイものが食べたい!という方には向かない方法かとは思いますが、私の場合、ケチケチ旅行なうえに一人旅なもので、知らない土地のレストランで一人ボソボソとゴハンを食べるよりも、むしろリラックスできていいとも思っています。

いづれにせよ、旅先はどこも未知の世界。何を食べようと、目に映る景色は一緒!

クラシックコンサートはもちろん、心に触れるさまざまなものの写真を撮りまくったり、気に入ったものがあれば、旅の思い出として買って帰るなどして旅を楽しんでいます。

室内楽のコンサートにも、思いっきりオシャレをして出かけることで、「非日常」を楽しんでいます。

そこで今回は、そんな旅先の中からアメリカ、ニューメキシコ州の「サンタ・フェ(Santa Fe)」をご紹介。

日本人の私たちにとっては、もしかするとあまり馴染みのない場所かもしれませんが、「街全体がアートしている」とってもステキなところですよ!

写真もたくさんご紹介しますので、このページで「行ったつもり旅行!」を楽しんでいただけますと幸いです!

 

 

とってもこじんまりとしたサンタフェ市営空港

サンタフェ市営空港 ゲート入り口

サンタフェ市営空港 搭乗ゲートはこじんまりとしたこの一カ所のみ

サンタフェの空港に着いてまず驚いたのは、なんといってもその規模の小ささ。「え!ここが本当にメインの空港なの?そもそも自分のスーツケースはどこで受け取ればいいわけ?」といきなり不安になる私……。

だって、普通なら「バゲージクレーム」と呼ばれる、ベルトコンベアの上に置かれた荷物が自動で運ばれてくるはずの場所が、どこにも見当たらないんです。

結局、空港のこじんまりした入り口を入るとすぐの、ドア脇に置かれた荷物台の上に、放り投げるように乱暴に置かれる乗客たちの荷物は、係員の手動で荷物で荷物を押すようにして航空内へと運び(押し)込まれる仕組みなのでした。

ウッディなイメージの空港カウンター

ウッディなイメージの空港カウンター

 

荷物をピックアップして「やれやれ」と思ったのもつかの間、今度は以下のページでご紹介したUberもしくはLyftといった「ライド・シェア・サービス(日本でいう個人タクシーのようなサービス)」が、はたしてこんなこじんまりした空港で利用できるのかどうかがまた不安に……

 

miraclecozylife.hatenablog.com

 

念のため、近くにいた空港職員に「UberもしくはLyftはどこで乗れますか?」と聞いてみたところ、「そこから乗れるわよ」と駐車場側のドアの外を指差されました。

とはいえ、そこはまたもや「は?本当にここですか?」というような、ただの駐車場の一角にしか思えない、「ライド・シェア・サービス」の看板も何も見当たらない場所。

でも、どう考えても同じ飛行機に乗って来たらしき人たちが何組かたむろしているところを見て、たぶんここなんだろうな、と察しをつけました。

そこで、いざアプリを使ってUberをリクエスト。やった!呼べました。これでようやく一安心です。いや、私の場合、免許証を持っていないもので、どこの旅先であろうと「レンタカーを借りる」などという技は使えないのです。

なので、旅先の空港に到着すると、まずはいち早くUberやLyftが呼べる場所まで移動。そして、宿泊先のホテルの住所をアプリに入力して早速、車をリクエストします。

いざ、自分の車が到着して乗り込むまでは、「大丈夫かな私、ちゃんと自分のホテルに着けるかな?」って、いつもちょっぴりハラハラ、ドキドキしてしまうんです。

そんなわけで、無事自分のホテルに到着!時計を見ると、午後4時すぎ。暗くなるまでにはまだしばらく時間もあるので、一呼吸入れて動きたくなくなってしまう前に、軽くホテルの周りを散策することに。

ちなみに、ここサンタフェでは、毎年7月半ば~8月半ば過ぎの約1カ月間、室内楽の音楽フェスティバルが開催されるんです。

私のお目当てのコンサートは、明日の夜と3日後。空いている時間に、のんびりと観光を楽しむ計画です。

ホテルはコンサート会場から徒歩圏内の場所を選んだものの、血液型A型の宿命?か、コンサート会場への道順をきちんと確認して、気持ち的に安心してからのんびりしたい。

ということで、明日の夜に備えてコンサート会場へ向かうことにしました。

 

 

コンサート会場はニューメキシコ美術館の一画にあるホール

コンサートホールのある美術館の一画

コンサートホールのある美術館の一画


コンサート会場に向かおうとホテルから一歩外に出ると、街のそこかしこには、絵画やオブジェなどを始めとするさまざまなアート作品が並ぶギャラリーが軒を連ねていました。

基本的に高い建物はなく、街の雰囲気も統一されている感じでオシャレ。サンタフェにはアーティストが多く住んでいる、と聞いてはいたものの、のっけから「さすが!」な感じです。

そして歩くこと4、5分。コンサート会場に指定されている美術館に到着しました。美術館の中に、コンサートが開催されるホールがある、という作りになっています。

この美術館の建物の色は薄い赤茶色といった感じ。サンタフェには、この色の建物が本当に多い!

なんでも、土と藁を固めた「アドベ」と呼ばれる日乾煉瓦で作られているそうで、特に歴史地区内においては、建物の新築・改築の際に守らなければいけないルールがあるのだとか。

そうと知って、街が持つ雰囲気や色合いはまるで違うのに、なんだか建物に多くの規制がある「京都」を彷彿してしまいました。だって、京都ではマクドナルドですら景観を考慮して、看板の色が茶色だったりしますよね?

とにかく、徒歩圏内のホテルを選んだのは大正解!私のホテルからとっても便利な場所だから、これなら夜暗くなってからでも、日本のように安全ではないアメリカとはいえ、安心して歩いて帰れます!

コンサートが開かれたホール。

コンサートが開かれたホール。歴史を感じさせる重厚なムードが漂います。

 

芝生の敷かれた美術館のパティオ。

芝生の敷かれたパティオ。この左右にホールとミュージアムが位置します。


私の知るかぎり、通常、クラシックのコンサートは夜6~7時、遅いところで8時頃にスタートし、途中、休憩を挟んで約2時間ほどで終了します。

だから、コンサートの終了時間は夜8~10時頃。これ、普段暮らしているLAなら、正直なんてことのない時間です。

でも、例えばコンサートが海沿いの観光地だったりすると話は別。そういうところは昼間は人で賑わうものの、夜の店仕舞いが早いから、昼間とは打って変わって人口密度が激減します。

結局、人がいなければ需要がないから、そういうところは夜になるとUberやLyftが機能しないことがたま~にあるんです。まさに、「行きはよいよい帰りは怖い」の通りゃんせ状態!

こうなるともう、にっちもさっちもいきません。とにかく、コンサートホールのスタッッフに頼んでタクシーを呼んでもらうしかないんです。

とりあえず、それでホテルにたどり着けなかったということは、さすがに今まで一度もありません。

ありませんが、夜になって店仕舞いをした後の繁華街のショーウィンドウの頼りない明かりだけを見つめながら、一人ポツネンとタクシーを待つのは結構キツイもの……。

少なくとも私の場合、東京生まれの東京育ちで●十年以上を生きてきたもので、そこかしこに24時間営業のコンビニが点在する眠らない街に慣れてしまっています。

そうすると、その「一人ポツネン状態」がなんとも心細く、アメリカとはいえどう見ても犯罪なんか起きなさそうな牧歌的な街であっても、到着するまで相当な時間がかかるタクシーを待ちながら、どうしようもない恐怖心を感じることがマレにあるのです(泣)……。

でも、その点、ここサンタフェは全然OK! とにかく、これでコンサート会場の場所も前もって確認できたし、会場からの「足」の心配をする必要もないので、身体を休めるためにも、とりあえずホテルに帰ることに。

帰りは少しルートを変えてみると、露天商の人たちがアクセサリーなどを所狭しと広げている通路がありました。

 

露天商1

この通路の端から端まで、アクセサリーやお土産品などの露天商が並んでいます。

 

露天商が所狭しと並べられるアクセサリーなど。

所狭しと並べられるアクセサリーなど。

 

露天商たちがひしめく通路

露天商たちがひしめく通路は横から見るとこんな感じ。

 


まさにアートの街、サンタフェを散策!

ダウンタウンのショッピングアーケード街から、教会を奥に見た街並み。

ダウンタウンのショッピングアーケード街から、教会を奥に見た街並み。

 

翌日は前日の旅疲れをとるためにゆっくりと起きて、夜の6時からスタートするコンサートまでの間、少し街を散策することにしました。

そもそもサンタフェが位置するニューメキシコ州の歴史は古く、先住民のネイティブアメリカンが居住していた場所がスペインの植民地となり、さらにメキシコ領時代を経て現アメリカの領土になったという経緯があるそうです。

つまり、サンタフェはスペイン人の手によって建設された街。だからこそ、ラテンとネイティブアメリカンそれぞれの文化が融合した独特の雰囲気を放っているんですね。

コンサート会場となっているニューメキシコ美術館しかり、街は土と藁を固めた「アドベ」と呼ばれる日乾煉瓦で作られた赤茶色の建物で埋め尽くされています。

なんといってもこの建物たちの色合いや存在感が、サンタフェの街の雰囲気を作っていますよね〜。

聖フランシス大聖堂

聖フランシス大聖堂


写真奥に見える教会がこちら。聖フランシス大聖堂(Cathedral Basilica of St. Francis of Assisi)です。

 

教会内部の正面奥

教会内部の正面奥。

教会内部は奥行きのある広い作りで、時折、賛美歌が聞こえたりもする静かで落ち着いたムード。


私が行ったのは7月の半ばでしたが、当然、冷房も効いているので、「お茶したいほどじゃないけど、歩き疲れたし、ちょっと休憩したい!」なんていう時に見学を兼ねて立ち寄るのもいいですよ。

 

教会内のステンドグラス

教会内のステンドグラス

 

建物の左右の窓にはさまざまなステンドグラスが。一枚一枚見るだけでも、楽しめますね。

 

Museum of Contemporary Native Artsの建物

Museum of Contemporary Native Arts

 

こちらは教会前の道路を挟んだ、右はす向かいに位置する現代美術館。私はこの美術館は見学しなかったのですが、サンタフェにはこういう美術館が点在しています。数え切れないほどのギャラリーの数といい、ホント、アートの街ですね!

 

 

 

公園を中心に、「コの字型」に広がるショッピングアーケード街

サンタフェ・プラザ公園

サンタフェ・プラザ公園

 

このサンタフェ・プラザと呼ばれる公園を中心に、サンタフェのダウンタウンのショッピングアーケードが「コの字型」に作られていました。

高級宝飾品のほか、お手頃価格なアクセサリー類やハンドメイドの石鹸など、本格的なお買い物からお土産によさそうなものを扱うお店まで、数多くのショップが軒を連ねています。

s-ショッピングアーケード

ショッピングアーケード


この通路の右奥には、サンタフェのネイティブアメリカンが作ったらしき赤と黒を基調にしたラグマットやファッションなどを扱うお店もあります。お買い物はもちろん、ウィンドウショッピングだけでもかなり楽しめますよ。

奥まった場所にはチョコレートショップが隠れていたりもして、まさに旅の醍醐味である「発見の楽しさ」を味わえるところでもあります。



美しいインディアンジュエリーが並ぶショーウィンドウ

美しいインディアンジュエリーが並ぶショーウィンドウ


お好きな方には、ターコイズブルーが特徴のインディアンジュエリーを扱うショップも数多く見つけられます。高級品からお手頃価格のものまで、お店によって種類豊富。ご予算に応じて選ぶことができますね。

 

シルバー製の馬のチャーム

シルバー製の馬のチャーム


こちらが私がサンタフェの旅の思い出に選んだシルバー製の馬のチャーム。馬が飛翔している感じのチャームだったので、この先の人生の飛躍を願うと同時に、自分自身で人生良くするぞ!という強い意志も込めて買いました。

ちゃんと「Santa Fe, NM」というプレートがついていたのも、私にとっては大きなポイント!これで商品タグに「Made in China」などと書かれていたらガッカリ😞でしたが、さすがに「Made in USA」となっていたので納得(笑)!

3Dの立体的な作りですし、細かなところも結構いい感じに作られていて、ちゃっちい感じは全然しません。これで15ドルなら、観光客向けのショップにしてはかなり良心的な価格?!と信じて購入です(笑)。

 

 


旅の第二の目的、ジョージアオキーフ美術館へ

ジョージア・オキーフ美術館

ジョージア・オキーフ美術館(Georgia O'Keeffe Museum)


サンタフェにある美術館の中で、特に有名なのがこのジョージア・オキーフ美術館。ジョージア・オキーフは20世紀を代表するアメリカの女性画家と言われ、70年もの間、花や動物の骨、風景などをテーマに絵を描き続けた人です。

私の場合、正直、サンタフェに行く前から特別ファンだったというわけではないのですが、「せっかくサンタフェに来て、これだけ有名な画家の美術館があるのなら、それは行くべきでしょう!」という感覚で行ってきました。

 

 







さすがジョージアオキーフ美術館。まさにジョージアオキーフの代表作が目白押しに展示されています。

ほとんどの絵や展示品が撮影可であるところが、日本の美術館とは違って本当にうれしいところ!

彼女の夫は近代写真の父と呼ばれた写真家のアルフレッド・スティーグリッツ。以下、二つの写真と絵は、並べて展示されていました。





夫が摩天楼の写真を撮れば、ジョージアオキーフは摩天楼の絵を描く。いくつになってもお互いがお互いを芸術家として認め、刺激しあえるご夫婦だったのでしょうか?なんだかとっても素敵ですね。

 



なんと、富士山の絵もありました。ジョージアオキーフは晩年に日本にも訪れていたんですね。私たち日本人にとっては、ちょっと嬉しいサプライズですよね?

美術館の入り口右手には、70年にわたるジョージアオキーフの画家としてのキャリアがわかる年表が掲げられているスペースもありました。

そこでは、晩年の彼女が自身のキャリアなどについてのインタビューに答えるビデオも放映されていて、置かれたベンチに腰掛けてゆっくりと視聴できるようになっています。

私は帰りがけに、ミュージアム内のショップでブック形式になったポストカードを買って帰りました。

 

 

 

まだまだあるサンタフェのダウンタウンの見どころ

エルドラドホテル

エルドラドホテル

 

こちらはサンタフェにある4つ星ホテルの「エルドラド ホテル アンド スパ」。まさに、サンタフェの景観に馴染むサンタフェらしいホテルです。


さすが4つ星ホテルだけあって、行き届いたサービスで有名だそう。場所はジョージアオキーフ美術館のすぐ目の前。いつか泊まりたいものですね。

 

クマのオブジェ

クマのオブジェ

 

ロバのオブジェ

ロバのオブジェ


私は立ち並ぶギャラリーの中にまで入る勇気はなかったのですが、それでも街のそこかしこにあるオブジェを眺めるだけで、相当心が満たされました。

オブジェは各ギャラリーの前に置かれているもののほか、ちょっとした小道に設置されているものなど多種多様。



 

とあるギャラリーの前に対で置かれていた、このトラのオブジェが私のお気に入りNo.1!!!!

そして、お散歩気分でダウンタウンの中心街をほんのすこし離れた場所を散策をしていたら、こんなカワイイ仔にも出会いました!





尻尾だけが白い、この野生のうさぎ。なんんだかとってもキュートですよね!


野生のうさぎに出会うだなんて、これまで生きてきて初めての感動体験!なんだかこの仔が幸運を運んできてくれそうな気がして、思わず写真を撮りました!

ダウンタウンからちょっと歩いただけで、こんな自然環境が周囲に広がっているのもまた、サンタフェの魅力の一つですね。

メインの目的だった室内楽のコンサートにも大満足!サンタフェの街を満喫した3泊4日の旅でした。